断食をしたことがありますか?
私は、断食といえば手術前後や検査などで行われるほかに、ダイエット目的で取り組む方が多いのではないかと思います。
断食は体重を落とすのにとても効果的だと思います。今様々な断食方法がありますね。
プチ断食、月曜断食ダイエット、水だけ断食、酵素ファスティングなど思い浮かぶ限りでも多くあります。
断食が人気なのは、ダイエット効果の他に、体に良い効果が期待できるからだと思います。
しかし断食には、いくつかのトラブルが引き起こされる可能性があります。それは、強いデトックス作用が起こるのです。
それは、一時的なものがほとんどであり、断食後も続くことではありませんが、人によっては断食を中止しなければならないほどの症状がでることもあります。
そんなトラブル、デトックス作用についてご説明いたします。
デトックス作用とは?
断食の体に良い効果としては様々なものがあります。美肌効果、味覚の改善、免疫力アップなどです。
その中の1つにデトックス作用があります。デトックス作用とは、生物の体内に溜まった有害な毒物を排出させることです。
この有害な毒素が溜まっていくと、さまざまな不調が表れます。
デトックスをしないと、有害な毒素が体に溜まり、新陳代謝が悪くなり、ますます体調が悪くなるのです。
例えば、腸内環境が乱れ便秘になりやすくなったり、代謝が落ち肌荒れを起こりやすくなったりします。
ちなみに有害な毒素とは、有機化学物質や有害ミネラルです。恐ろしいことに、普段の食生活で気が付かずに摂取しているものなのです。
デトックス作用は健康的な生活を送るのに、必要で大切なことなのがわかりますね。
有害な毒素も身近にあるものなので、排出することを日頃から意識することによって、体調不良を防ぐことができると思います。
断食のデトックス効果
人間の基本的な生理上の仕組みとして、吸収と排泄は同時にできません。吸収は排泄を阻害します。
食べ過ぎや飲み過ぎによってお腹が張り、体が重くなり、むくんだりすると、尿や便が出にくくなります。
消化・吸収することによって、排泄がおろそかになるのです。
反対に断食によって食べないことは、排泄を促します。息が臭くなったり、黒い便が出たり、目やにや痰が出たり、尿が濃くなります。
このことは排泄が活発になっているということを表します。断食により、体内に溜まった毒素をより排毒できるのです。
これが断食のデトックス効果なのです。
吸収と排泄は体にとって必要不可欠な機能です。特に排泄は排毒の作用もあり、大切な働きです。
断食のデトックス作用は体本来の働きを活発にしてくれるのだと思います。
断食によるトラブル
断食中は、摂取カロリーの減少や強いデトックス作用によって、体の内外に様々な副作用のような症状が出ることがあります。
ほとんどが断食期間中の一時的なものです。
- 低血糖症状
低血糖とは食事の量が少ないために、血糖値が正常範囲以下にまで下がった状態のことをいいます。
症状は、強い空腹感、冷や汗・顔面蒼白、激しい動悸、意識障害、けいれん、手足の震えなどです。
対処法としては、フルーツを摂取するなどして安静にしましょう。気分が良くならない場合は、断食を中止しましょう。
- 頭痛
断食で頭痛を、引き起こす方も少なくないようです。
対処法としては、白湯を飲んだり、半身浴などで体を温めることや、ミネラル豊富な塩を摂取することで緩和します。
- 下痢・腹痛
デトックス作用により、宿便が排出される際に引き起こされる場合があります。
頭痛の時と同様に温めることをお勧めします。
- 肌荒れ
デトックス作用により、排泄器官であるお肌も一時的に荒れることがあります。特にアトピーやアレルギーの方は注意が必要です。
スキンケアやメイクに気を使ったり、ビタミンが多く含まれた果物を摂取するようにしましょう。
- 冷え
摂取カロリーが少なくなることにより、体のエネルギー生産量も落ちるので、体温が低下します。
体が冷えてきますので、厚着をしたり入浴をするなどして体を温めましょう。
断食は、デトックス作用など体に良いことが多いですが、その分トラブルも多くあることがわかります。
断食中は、食事を取れないだけでも、精神的に辛い期間であるのに、このような症状が出るとやる気を失ってしまいそうですね。
デトックス作用として受け入れ、対処をしっかりしていきましょう。
断食トラブルでアトピー悪化?
断食によるトラブルとして肌荒れがあり、特にアトピーが悪化する場合があります。
それは好転反応とも言われ、体の中の悪いものが出ているようです。
好転反応とは、治療の過程で一時的に起こる身体反応のことです。
改善が現れる前の一時的な悪化なので、この断食が体に良い効果を与えているということになります。
それでもアトピーが悪化したら嫌な気持ちになりますよね?
アトピーについてや対策をご説明いたします。
そもそもアトピーとは?
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下している状態を意味します。
皮膚には外側から表皮、真皮、皮下組織の3層があり、バリア機能は表皮の1番外側にある「角層」の働きによるものです。
バリア機能が低下すると、角質の細胞の間を埋めている角質細胞間脂質や水分を保つ天然保湿因子が減ります。
そんな乾燥した状態に、アレルゲンの侵入(ダニ・ほこり・食べ物など)やストレスなどの様々な要因が重なって起こります。
そのときの体調や精神的な状態によって、症状が起こる時や起こらない時があります。
症状や要因は個人差があることや人それぞれ異なるのが特徴です。
これはアトピー性皮膚炎が、1つだけでなく多因子性の病気であるためです。
アトピー性皮膚炎の要因として、ストレスがあるのは身近ですね。
ストレスによりニキビができたことはありませんか?皮膚とストレスには密着した関連性がありそうですね。
ちなにみ私は「アトピー体質で、かぶれやすい」と皮膚科のドクターに診断されたことがあります。
その時はたまたま飲んだ薬が原因でした。
その後もその薬を飲んでいなくても、症状が出る時があったので、ストレスが関係しているのではないかと思います。
ストレスは皮膚にも悪い影響を与えることがわかります。
アトピーが悪化すると?
アトピー性皮膚炎の症状は、「かゆみがある」「特徴的な湿疹と分布」「繰り返す」といわれています。
湿疹や皮膚の状態、できる部位などに特徴があり個人差があります。
掻き壊しにより、バリア機能はますます低下します。
少しの刺激でもかゆみが起こりやすい状態になっているため、さらに掻いてしまい、よりバリア機能が破壊され悪化していきます。
掻くことにより、皮膚が厚くゴワゴワした状態になり、かさぶたができたりします。
私はじっとしていられないほど、眠れないほど痒い時がありました。
掻けば掻くほど、痒くなるのです。どんどん皮膚の状態が悪化していきます。
処方された薬を塗ると痒みがひきました。また飲み薬も頂きました。
アトピー性皮膚炎の症状が悪化すると日常生活にも悪影響を及ぼします。
異変を感じたら悪化する前に、皮膚科を受診してみましょう。
対策
アトピー性皮膚炎の対策としては、スキンケアがあげられます。保湿することや清潔にすることが大切です。
角質層内の水分含有量が低下し、皮膚がドライになっているので、正常に見える部分もしっかり保湿することが大切です。
耳や顔、首、わきの下、ひじ、ひざ、ももの付け根にはよりしっかり保湿しましょう。
また清潔を保つために、入浴したりシャワーを浴びましょう。
お湯の温度は38~40度で、よく泡立ててやさしく洗い、石鹸が残らないように十分にすすぎましょう。
その後は保湿剤で保湿しましょう。保湿することはとても大切なのです。
私は薬が原因で症状が出た後に、湿疹は出なくても軽く痒みを感じる時は、市販のボディークリームで保湿してみると痒みはひきました。
全身に塗るのがポイントだと思います。
断食のデトックス作用でアトピーが悪化するのは、断食期間中の一時的なものではあります。
しかし悪化すると断食を中止しなければならなくなるかもしれません。
そんな時はスキンケアをしっかりしながら断食をし、体重を落とすという目標を叶えましょう。
まとめ
- デトックス作用とは、人間の体内に溜まった有害な毒物を排出させることで、健康的な生活を送るのに必要で大切なこと
- 断食期間中に一時的に、摂取カロリーの減少や強いデトックス作用によって、体の内外に様々な副作用のような症状が出ることがある
- 断食によるデトックス作用のトラブルとして肌荒れがあり、特にアトピーが悪化する場合がある
- アトピーが悪化したときはスキンケアをしっかりし、それでも良くならない場合は皮膚科を受診してみましょう
断食を行うと体に良い効果としてデトックス作用がありますが、それが副作用の症状となってトラブルにもなることがあります。
その中の1つにアトピーが悪化することがあり、スキンケアが大切であることがおわかりいただけたと思います。
断食によるトラブルにしっかり対処して、ぜひ目標体重を目指しましょう。
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