成田山の断食修行をご存知ですか?新勝寺というお寺で行います。
由緒あるお寺で、境内には、重要文化財に指定された多くの御堂や自然いっぱいの成田山公園があります。
断食修行はリピーターがいるほど人気です。お寺ならではの良さが詰まった、断食修行であるためだと考えられます。
また、成田山は四季を通じて様々なイベントを行っていて、魅力がある有名な場所です。
今回は、成田山の断食修行や、冬の成田山についてご紹介いたします。
目次
成田山の断食修行とは?
成田山新勝寺の道場に宿泊しながら断食をする修行です。
修行や道場という言葉を聞くと厳しそうですよね。実際、スケジュールや持ち物などが決められています。
デジタルデトックスも兼ねて、目覚まし時計以外の電化製品が持ち込み厳禁です。
しかし、自由時間には、成田山公園を散策したり、写経体験や密教坐禅(数息観)の体験修行を行えたりします。
ここでしか体験できない断食修行だと思います。
成田山ならではの目的
断食をすることには、宗教や医療において行われることなど様々な理由があると思います。
私は、断食修行とは1番に減量することが目的であると思っていました。
成田山新勝寺の断食修行の目的は、「不動の信念と心身の鍛練を体得すること」なのです。
私には体験したことのない修行という重みを感じます。日常とは違った経験ができると思います。
きっとこの体験を求めて、多くの方がリピーターになるのだと思います。
人気の御護摩祈祷を参拝できる
毎朝、5時30分に本堂にて御護摩祈祷を参拝します。
御護摩祈祷とは、平安期の開山以来、1000年もの間絶えることなく続いてきました。
成田山では御護摩によって、お願いごとの成就を祈願しています。
きっと、断食修行だけでなく、祈祷することによっても、不動の信念と心身の鍛練を体得することができるのではないかと考えられます。
御護摩祈祷について
御護摩祈祷とは、平安時代に朱雀天皇より勅命を賜った寬朝大僧正が行いました。
成田山新勝寺は、御護摩祈祷によって平将門による乱を収めたという開山縁起を持ちます。
今も多くの人がお参りしている人気のご祈祷なのです。
御護摩の流れ
- 受付
- 御護摩のゆらめく炎の中に、護摩木という特別な薪を投入し、願いごとを清めて成就することを祈願する
- 大切なもの(鞄や財布など)を御護摩の火にあてることで、.お不動さまという仏様のご利益をいただく
- お不動さまに手を合わせて御真言を唱和する
- 御護摩札をご自宅や職場にまつる
- 御礼詣りをする
御真言を唱えて一心にお祈りすることが、大切なのだと感じます。荘厳な空間である大本堂でどなたでも行えます。
毎日行っていて、歴史があり、荘厳な祈りの道場ともいわれ、多くの人々が参拝しています。
私も1度は体験してみたいと思いました。
開山縁起について
寬朝大僧正が御護摩を焚いて、平将門による乱を収めたという開山縁起についてもみていきたいと思います。
平安時代の939(天慶2)年に、関東の武将である平将門が新皇と名乗り、朝廷と敵対し平将門の乱を起こしました。
朱雀天皇の勅命を受けた寛朝大僧正は、不動明王の御尊像と共に京の都を出発し関東の地に上陸します。
寛朝大僧正は、成田の地にて御護摩祈祷を厳修し、祈願最後の日に平将門が敗北し乱が終息。
その後、不動明王のお告げにより成田山新勝寺が開山しました。
開山縁起を知ると、成田山新勝寺の歴史が奥深いことがわかりますね。御護摩祈祷の力を感じます。
成田山で断食修行をすると、毎日、御護摩祈祷を参拝するので、心が清らかになると思います。
心願成就という御霊験を受けることにより、不動の信念と心身の鍛練を体得することに近付くのではないかと思います。
成田山の冬をご紹介
成田山には成田四季彩祭といった様々なイベントが開催されています。
毎年立春の前日には、昔から節分会追難豆まき式が行われています。
また、2月~3月には成田の梅まつりが成田山公園で行われています。
成田山公園には、紅梅白梅あわせて約500本が植えられいます。
公園内の西洋庭園では、津軽三味線、筝、尺八、二胡等の演奏や甘酒のサービスが行われます。
四季折々の表情を持ち、深い趣のある庭園です。冬にもお正月に向けて様々な行事があります。
細かくみていきたいと思います。
冬の成田山
成田山新勝寺では、新年を迎えるためのお正月の準備をします。
- 12月13日…煤払いや清掃が行われる
- 12月25日…大しめ縄飾り付けが行われる
- 12月26日…餅つきが行われる
(つかれた御供餅は御本尊不動明王や境内諸堂に御供えされます。)
納め札お焚き上げ柴灯大護摩供
その年最後のご縁日には、1年間に納められた古いお札をお焚き上げて御利益に感謝する「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」が盛大に行われます。
「納め札お焚き上げ」とは、成田山へ納められた、不動明王のご分身である古いお札を智慧の炎で焚き上げ、1年間の御加護に感謝することです。
「柴灯大護摩供」とは、所願成就を祈念する伝統行事です。
厳かな読経が響く中、その年お世話になった護摩札は、この柴灯大護摩供によってお焚き上げされます。そして、厄難をお祓いします。
その燃え上がる智慧の炎は、あらゆる罪障や災いを焼き尽くすといわれています。
護摩木の申込みをすると、この時に御祈願することができます。
12月にはこのようにお寺ならではの行事があります。お正月3が日には多くの参拝客が訪れ、賑やかになります。
年末年始の休みを利用して、断食修行するのも風情があるのではないかと思います。
成田山の御本尊であるお不動さまのご利益と直接触れることができる、大変貴重な機会なのです。
私は、冬に断食修行を行い、成田山新勝寺の御加護をいただき、心身を鍛えてみるのも良いのではないかと思います。
まとめ
- 成田山の断食修行とは、スケジュールや持ち物などが決められていて、持ち込み厳禁なものもある
- 断食修行の自由時間には、成田山公園を散策したり、写経体験や密教坐禅(数息観)の体験修行が行える
- 成田山新勝寺の断食修行の目的は、「不動の信念と心身の鍛練を体得すること」である
- 毎朝、5時30分に本堂にて御護摩祈祷を参拝する
- 成田山新勝寺ではその年最後のご縁日に、お不動さまのご利益と直接触れることができる「納め札お焚き上げ柴灯大護摩供」が行われる
成田山の断食修行について、おわかりいただけましたか?
成田山の断食修行は、お寺ならではの御護摩祈祷を参拝、写経体験や密教坐禅(数息観)の体験修行が行えて
「不動の信念と心身の鍛練を体得すること」ができるものだと思います。
また冬の成田山は寒さもありますが、様々な行事があり、断食修行をより実りあるものにしてくれると思います。
ぜひ成田山の断食修行で、心も体も鍛えてみませんか?
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