近年話題のダイエット法。
断食ダイエットまたはファスティングダイエット。
実はその方法ダイエット以外にも効果があるんです。
なんと全身のアトピーが改善したという人も!?
今回はどうしてアトピーが改善されるのか、そのメカニズムについて徹底調査します。
目次
アトピー性皮膚炎(アトピー)とは?
公益社団法人日本皮膚科学会によると、アトピー性皮膚炎は以下のような病気として説明されています。
痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。
引用:公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&Aより(https://www.dermatol.or.jp/qa/index.html)
簡単に解釈すると、ずっと痒くて湿疹ができる病気であり、原因はアレルギーや乾燥などの皮膚への刺激であることが多いってことです。
しかも、効く薬はあるけれど風邪や切り傷みたいに一度使って簡単に治るものではない。
毎日毎日習慣化して薬を使用する必要があるし、ちょっと良くなったかも?と思って病院や薬をやめてしまうと、また逆戻りしてしまう事に…
引用の通り「治ったと同様の状態になる」だけで完治するわけではない。
むしろ悪化するケースもあるとか。
お医者さんとしても「治りますよ」と言えない分、病院へ通うのが億劫になっていく悪循環が見える。
完治はないと悲しい事実が分かってしまいましたが、逆に考えたのですが症状に悩まされなければ病院に通わなくて済むと言うことになります。
それって結構うれしくないですか?
治らないのに毎月の医療費がかさんだり、通院のために休みを取られたりする生活から脱退するためにも「断食」の効果がますます気になります。
断食でアトピーが治った理由
改めて断食がアトピーに効果的な理由を調べてみました。
結論から言うとポイントはアレルギーでした。
人がアトピーになる要因は色々あるようなのですが、原因は「アトピー素因」と言うアレルギーと関係のある免疫物質にあるらしいのです。
免疫物質はその素因が体にあるだけであれば悪さをするどころか体にいいものではあります。
簡単に言うと、異常な細胞を認識して殺滅することにより、生体を病気から保護する役割があるのです。
じゃあそれがどうしてアトピーになってしまうのか。
実は働きすぎが原因なんです。
普通は体を守るために働きますが、アトピーの人の身体では普通以上に働いてしまい、アレルギーに対して過敏に反応を示して炎症を起こしてしまうのです。
それが断食では、「食べない」と言う行為によって「アレルギー非摂取」が自動的に行われてアトピー素因が働かないようにすることができるのです。
アトピー改善中心の断食方法は?
実は断食によるアトピー改善方法は、
太平洋を挟んだお隣の国アメリカでは、「エリミネーション・ダイエット」と呼ばれ日本よりも早い段階でブームになっているらしい。
内容もアレルギー物質除去に重きを置いたものになっています。
今回は、そちらを参考にして纏めてみました。
1.予備断食を行う
まずは普通の断食と同じで、徐々に食べる量を減らしていきます。
突然食事を抜くと、脂肪を食べ込んでしまうので気をつけましょう。
ここで今回重要なのは、アレルギー食品を早い段階で減らしていくことです。
日本では食品表示法による27品目が指定されています。
表示義務があるもの 特定原材料7品目 |
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生 |
表示の推奨されているもの 特定原材料に準ずるもの20品目 (注:義務ではないため、含まれていても表示されないことがあります。) |
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
2.断食を開始
最低でも一週間かけて断食前夜の夕飯は、いつもの夕飯の半分になるようにしましょう。
実際の断食を開始。
基本的に水分以外を口にしないように心がけます。
今回は普通の断食と違うところが2点。
1、水以外のものを飲む時はノンアレルゲンを徹底すること。
牛乳やフルーツジュースなどは基本NGです。
2、肌の様子をチェックすること。
目視確認でOKですが、メモに残しておくといいかもしれません。
世界にはSNSに経過観察を載せている人もいるみたい。
この2点に注意して最低1ヶ月行います。
3.断食終了
断食が終了した後は、回復食で胃を慣らしつつ普通食に戻していきます。
ただし
今回はアトピー改善の為に、回復食にもポイントが必要です。
と言ってもやる事は一点のみ。
アレルゲン食品を1品選び1週間かけて、徐々に摂取していきます。
断食でリセットしたあと自分と相性の悪い食品を探し当てていきます。
また、相性が悪いと言っても量を食べなければ平気なものもあるのでそこを見極めていくと普通食に戻した時に安心して食事が楽しめますよ。
注意点
実際に行う場合注意点ももちろん存在します。
1.水分摂取
人間は正常に活動するために一日平均1L~1.5L以上を目安に飲む必要があります。
これは日常でも断食中でも同じです。
また断食に耐えられるか不安な人ほど水を意識するのがオススメです。
人間しなくてはいけないものほど中々達成は大変なもの。
「我慢しなくちゃいけない」から「水を飲まなくてはいけない」にすり替えると断食を達成しやすいです。
もちろん水分を忘れる訳にもいかないので30分おきにコップ一杯を目安に飲みましょう。
2.我慢しすぎない
単純な我慢ならばいいのですが、健康面に支障が出る場合は我慢せず食事を行いましょう。
罪悪感があるのならば、量を減らし噛む回数を一口につき100回など意識すれば断食に戻る時に楽になります。
3.アレルゲン食品の徹底排除
日本ではアレルギー表記が任意の食品が多くあります。
ですので自分で裏を確認したり、アレルギー無しの料理レシピ(エリミネーションレシピ)を作ってみたりしてください。
4.主治医と相談が必須
アトピー以外に疾患などがある人は絶対に主治医の先生に相談してください。
薬を突然止めてしまうのはリスクのあることです。
また、断食によって免疫力が下がる場合もありますので中止しましょう。
まとめ
断食の腸内リセットはよく聞きますがまさか体質のリセットをはかれるなんて、驚きでした。
今回のまとめはこちら
- アトピーは完治できないけど自分で改善できる
- アトピーの原因は免疫物質の働きすぎが原因だった
- アトピー改善における断食のポイントはアレルギーの早めの排除
- 断食は水分の取り方と我慢への意識の違いがカギになる
日本ではアレルギーに関する認知度が海外と比べてまだまだ足りていないように感じます。
私自身子どもの離乳食を作るまで結構薄かったように感じます。
最近はテイクアウトが増えているからこそ、強く気にかけていきたいですね。
アトピー改善がそのきっかけになりますように。
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