痒いし痛いし、ついつい引っ掻いて血が出てしまう人もいるアトピー。
正式名称アトピー性皮膚炎。
重症な方だと、たくさんの水泡ができ、破れると血がふき出てベットなどを血だらけにしてしまう人も。
そんな人に朗報です。
アトピーの問題を根本から改善できると噂の治療法がいま話題に。
今回はアトピーを軽減できると噂のエリミネーション・ダイエットについて知らべてみました。
目次
アトピー性皮膚炎とは?
公益社団法人日本皮膚科学会によると、アトピー性皮膚炎は以下のような病気として説明されています。
痒みを伴い慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)ですが、その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます。
引用:公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&Aより(https://www.dermatol.or.jp/qa/index.html)
簡単に解釈すると、ずっと痒くて湿疹ができる病気であり、原因はアレルギーや乾燥などの皮膚への刺激であることが多いってことですよね。
しかも、効く薬はあるけれど風邪や切り傷みたいに一度使って簡単に治るものじゃないみたいです。
毎日毎日習慣化して薬を使用する必要があるし、ちょっと良くなったかも。と思って病院や薬をやめてしまうと、また逆戻りしてしまう。
引用の通り「治ったと同様の状態になる」だけで完治するわけではない。
むしろ悪化するケースもあるとか。
お医者さんとしても「治りますよ」と言えない分、治療へのやる気がなくなってしまいそう。
アトピーになる原因。
恐ろしさが理解できたところで、原因はなんでしょうか?
調べてみたところいくつかあるようですが、大まかには遺伝的要因と環境的要因があるようです。
遺伝的要因
「アトピー素因」と言う遺伝子を受け継ぐことにより発症するケースです。
日本人の役30%がアトピー素因を持っているといわれています。
「アトピー素因」とは、アレルギーと関係のある免疫物質を作りやすい体質のことです。
この遺伝子があるからといって絶対発病するわけでありません。
ですが何かきっかけがあり発症する可能性があったり、孫に遺伝して発症する場合もあります。
環境的要因
アレルギーによって発症するケースです。また、アレルギーの場合分類がさらに分かれます。
金属や布、洗剤などを使用したものを使った場合に出る接触要因。
食品や栄養素を食べたり飲んだりすることによって出る摂取要因。
花粉や煙などの自然界で無意識の呼吸時に吸うことによって出る吸引要因。
無理に我慢しているとアナフェラキシーショックによる死亡例もあるので注意が必要です。
エリミネーション・ダイエットとは?
完治ができないアトピー。では、どう付き合っていくべきか。
そこで出てきたのが、エリミネーション・ダイエットです。
実はこれ、アメリカでプチブームになっている健康法なんだとか。
「エリミネーション(elimination)」は日本語で「排除」もしくは「除去」と言う意味があります。
その意味のとおり、エリミネーション・ダイエットは
アトピーの原因になりやすいアレルギー物質(アレルゲン)のものを一度すべて抜き、徐々に戻していく中で要因となっているアレルゲンを発見し、避ける事によって症状の軽減をはかる方法です。
遺伝的要因の人は関係なさそうにも聞こえますが、実は軽症のアレルゲンが原因の人やきっかけがアレルゲンによるものである場合もあるため一概に関係がないとはいえないんだそうです。
エリミネーション・ダイエットの方法
では実際に行っていく過程を紹介します。
第1フェーズ リスト化して完全排除
まずは、アレルギーになりやすい物をリスト化します。
そのときに身体のパーツごとに分け、三日分の観察結果をメモできる欄を作っておきましょう。
最初はリストに書いたものをすべて排除して過ごします。その様子もメモできるところがあると◎です。
リスト例
除外リスト | ||||||
品目/部位 | 足 | 手 | 顔 | 胸や腹 | 背中 | お尻 |
なし | × × × | × × × | × × × | × × × | × × × | × × × |
乳製品 | × × × | × ○ ○ | × × ○ | × ○ ○ | × × ○ | × × × |
柑橘類 | × × × | × × × | × × × | × × × | × × × | × × × |
ナス科野菜 | × × × | × ○ ○ | × × ○ | × × × | × × × | × × × |
・・・etr |
・・・
・・ ・ etr |
|||||
第2フェーズ 少しずつ食生活をもどし観察
次に少しずつ食生活に戻していきます。
一つを取り入れるごとに三日ほど様子を見ながら、リストと照らし合わせチェックしていきます。
ポイントは生活で必需品となっているものから取り入れていくことです。
米やパンといった主食から取り入れましょう。
第3フェーズ グループ化し観察を継続
1・2のフェーズを繰り返しグループ化していきます。
2フェーズで反応が出たものをまとめて食べる事を避ける。または、普段から食べている量を減らましょう。
無理は禁物です。繰り返しのサイクルは最長でも1ヶ月を目安に進めて行くのが効果的。
あせらず、少しでも体調が変化した場合はいったんお休みしましょう。
注意
まずはじめに言うことは、我慢禁物です。
体調が悪い時に始めたりするのは別の病気につながって危険です。
他にもいくつか注意点があります。
始める前にしっかり確認しましょう。
- 基本はお医者さんと相談しましょう。特に子どもの場合、成長を阻害してしまう場合があります。
- リストの品目は増やしすぎない。一気に抜きすぎると、栄養不足などの危険があります。
- もともとあるアレルギーは試さない。当たり前ですが改めて載せておきますね。
まとめ
いかがでしょうか?
「エリミネーションダイエット」参考になったでしょうか。
アトピー以外にも偏頭痛や過敏症などにも効果がある場合があるそうです。
今回の内容はこちら。
- アトピーは現在、完治する方法が発見されていない。
- 遺伝的要因と環境的要因がある。
- エリミネーションダイエットは体重や体型などの制限とはまったく関係ない。
- 始めるときは、お医者さんと相談を欠かさずに。
自分のアトピー要因がわかると、リストを作るときにも参考になる場合があるので、調べてみましょう。
この記事を見て、あなたの生活がよりよくなりますように。
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